久米島空港防災訓練
去る11月21日 久米島空港の防災訓練があり、病院からも参加させていただきました。
訓練は定期便の合間をぬってのものでしたが、空港の滑走路全体を使った大がかりのものでした。

当院からは医師一人、看護師二人、研修に来ていた看護学生さん二人が参加。
そして空港職員の皆さんや救急隊の皆さんはもちろん、自衛隊の皆さんは救助、誘導。
その他、色々な職種の皆さんが、負傷者の役をしており、集団災害の場を真剣に演出していました。

まずは基本の3T's
今回のシナリオでは一次トリアージ(Triage)は救急隊が行っており、医師到着した際に継続して一緒に一次トリアージを行いました。
トリアージポストからトリアージエリアへ移動し、二次トリアージ。
トリアージエリアでは保健師の皆さんも参加して処置・治療(Treatment)へ。

そして優先順位を決めて搬送(Transportation)。なかなか、リアルに救助作業を行います。

今回の一次トリアージは「START:Simple Triage And Rapid Treatment」に則ったつもりですが、はやり助けられないと判定しなければならない人もいます。
トリアージタッグに死亡確認のサインをするところもやりました。

若手を出し抜き、半ば強引に、参加させてもらいましたが、とてもいい勉強になりました。
また参加された看護師さん達も色々勉強されており、いい話も聞け考えさせられました。
色々な改善点も見えてきたので、早速まとめて、当院の災害対応マニュアルを再度見直したいと思います。
役立つ日が来ないことを祈りつつ。。。
訓練に参加された皆様、お疲れ様でした。 by SHINZATO
訓練は定期便の合間をぬってのものでしたが、空港の滑走路全体を使った大がかりのものでした。




当院からは医師一人、看護師二人、研修に来ていた看護学生さん二人が参加。
そして空港職員の皆さんや救急隊の皆さんはもちろん、自衛隊の皆さんは救助、誘導。
その他、色々な職種の皆さんが、負傷者の役をしており、集団災害の場を真剣に演出していました。



まずは基本の3T's
今回のシナリオでは一次トリアージ(Triage)は救急隊が行っており、医師到着した際に継続して一緒に一次トリアージを行いました。
トリアージポストからトリアージエリアへ移動し、二次トリアージ。
トリアージエリアでは保健師の皆さんも参加して処置・治療(Treatment)へ。



そして優先順位を決めて搬送(Transportation)。なかなか、リアルに救助作業を行います。




今回の一次トリアージは「START:Simple Triage And Rapid Treatment」に則ったつもりですが、はやり助けられないと判定しなければならない人もいます。
トリアージタッグに死亡確認のサインをするところもやりました。


若手を出し抜き、半ば強引に、参加させてもらいましたが、とてもいい勉強になりました。
また参加された看護師さん達も色々勉強されており、いい話も聞け考えさせられました。
色々な改善点も見えてきたので、早速まとめて、当院の災害対応マニュアルを再度見直したいと思います。
役立つ日が来ないことを祈りつつ。。。

金沢勉強会へ
金沢の勉強会へ週末行かせてもらいました。
さて今回の目的は2つでした。
1つ目は、内科医として今離島医療に関わっているもどのレベルにいるのか、知るためでした。
2つ目は、大学の今の現状です。
1つ目から話しましょう。
今回は、私自身が6年前にお世話になった先生方3名が金沢に来るということで参加しました。1人はもともと自治医大出身の先生で現在は腎臓内科の先生、さらに私の研修病院だった沖縄中部病院の大先輩である感染症の先生、そしてアメリカの鑑別疾患の鬼と呼ばれている外国の先生でした。彼ら3名に会ったからこそ、今の自分がいる、外科志向でしたが、彼らに会ったために内科への魅力に取り付かれました。
勉強会は症例発表形式でした。
1例目は、久米島病院での経験したような症例です。60歳前後女性の発熱+腰痛の方です。鑑別疾患も当然尿路感染症を中心に、腎・腎周囲膿瘍、腸腰筋膿瘍、骨髄炎かなぁと考え、さらに悪性腫瘍であれば、多発性骨髄腫やリンパ腫かと思っていました。
結果骨髄炎と腸腰筋膿瘍でした。鑑別もこの勉強会でほぼ合致していましたので満足。
さらに2例目は、成人の発熱・関節痛・皮疹・寝汗でした。これも鑑別疾患、成人スティル病、結核、悪性リンパ腫、HIV/CMV/EBVなどのウィルス疾患を挙げ、ほぼ正解でした。
もちろんこれらは机上の上での話しとはいえ、5年前の私であれば全くわからないことでした。自分が目標としている状態に立っていることが認識できました。
2つ目は現在の日本全体の大学生の問題です。特に金沢大学の学生の責任感の低さやプロ意識の低さなどは非常に目立つということでした。とても憂うことです。3年後にはそういった学生が研修医になり、私たちは彼らを相手に指導しないといけない・・・って思うと悲しくなってしまいます。
不必要な訴訟には反対ですが、やはりこういう医師が出てくるかと思うと訴訟社会にどんどん進んでいくこと間違いないと考えます。残念です。しかもこういう学生がほとんどと聞きました。
ニュースでは大学生が大麻を吸っているということですが・・・おそらく全国どこでもなのでしょう。
これから指導する立場として『新人類』と呼ばれる人を相手にする教育の難しさを今危ぶんでいます。
いない間入院患者や外来患者をみていただき本当にありがとうございました。
これが彼らです。
恩師
ビッグ2
以上報告でした。 Jake
さて今回の目的は2つでした。
1つ目は、内科医として今離島医療に関わっているもどのレベルにいるのか、知るためでした。
2つ目は、大学の今の現状です。
1つ目から話しましょう。
今回は、私自身が6年前にお世話になった先生方3名が金沢に来るということで参加しました。1人はもともと自治医大出身の先生で現在は腎臓内科の先生、さらに私の研修病院だった沖縄中部病院の大先輩である感染症の先生、そしてアメリカの鑑別疾患の鬼と呼ばれている外国の先生でした。彼ら3名に会ったからこそ、今の自分がいる、外科志向でしたが、彼らに会ったために内科への魅力に取り付かれました。
勉強会は症例発表形式でした。
1例目は、久米島病院での経験したような症例です。60歳前後女性の発熱+腰痛の方です。鑑別疾患も当然尿路感染症を中心に、腎・腎周囲膿瘍、腸腰筋膿瘍、骨髄炎かなぁと考え、さらに悪性腫瘍であれば、多発性骨髄腫やリンパ腫かと思っていました。
結果骨髄炎と腸腰筋膿瘍でした。鑑別もこの勉強会でほぼ合致していましたので満足。
さらに2例目は、成人の発熱・関節痛・皮疹・寝汗でした。これも鑑別疾患、成人スティル病、結核、悪性リンパ腫、HIV/CMV/EBVなどのウィルス疾患を挙げ、ほぼ正解でした。
もちろんこれらは机上の上での話しとはいえ、5年前の私であれば全くわからないことでした。自分が目標としている状態に立っていることが認識できました。
2つ目は現在の日本全体の大学生の問題です。特に金沢大学の学生の責任感の低さやプロ意識の低さなどは非常に目立つということでした。とても憂うことです。3年後にはそういった学生が研修医になり、私たちは彼らを相手に指導しないといけない・・・って思うと悲しくなってしまいます。
不必要な訴訟には反対ですが、やはりこういう医師が出てくるかと思うと訴訟社会にどんどん進んでいくこと間違いないと考えます。残念です。しかもこういう学生がほとんどと聞きました。
ニュースでは大学生が大麻を吸っているということですが・・・おそらく全国どこでもなのでしょう。
これから指導する立場として『新人類』と呼ばれる人を相手にする教育の難しさを今危ぶんでいます。
いない間入院患者や外来患者をみていただき本当にありがとうございました。
これが彼らです。


以上報告でした。 Jake
嘉儀山大会
島の小児科医です。
先日の日曜日、地元の小中学校で「嘉儀山大会」というイベントがあり見に行ってきました。嘉儀山とは、校区が嘉手苅、儀間、山城という3つの字(あざ=部落の単位)から構成されているため名づけられています。
どんなイベントかというと、午前の1、2時間目の授業は公開授業。そのあとは昼過ぎまで体育館で様々な出し物があります。
生憎の雨でしたが、多くの方が見に来ていました。
僕は3年生の授業で、保健体育「好き嫌いなく何でも食べよう」を見せてもらいました。
学級担任と養護教諭のお二人がある日の給食の内容を使い、栄養の観点から食材は大きく3つに分類できるということから導入し、なぜ人は食べるのだろう、お菓子やジュースばかり摂っているとどうなるだろうか、というように授業を進めていました。

よく準備され、練られた授業の進め方に感動。数ヶ月後には僕も別の小学校で授業をする予定なのでとても勉強になりました。
授業の最後に「病院の先生からひとこと」とふっていただき、緊張して舌を噛みましたが嬉しかったです。
さて体育館での出し物は、夏休みにホームステイに行ってきた中学生の体験談や、お話(スピーチ)コンテストで久米島代表に選ばれた小中学生の発表、民謡サークルからの発表会など、子どもだけでなく地域の大人も出て大変盛り上がりました。一番感心したのは、壇上に上がった子どもたちが皆、堂々としていたことです。小学校時代、緊張しぃでそういうのが大の苦手だった自分とは大違いだなぁと思った次第です。社会人になってからこそ仕事でプレゼンテーションが増え、人前でしゃべることに最近やっと慣れてきましたが、今どきの子どもたちはこうして鍛えられているのかぁと感じました。

最後は地元青年会のエイサーでした。病院のスタッフも参加していました。

来年の嘉儀山大会も楽しみです。
別の日に見かけた虹です。

by IJ
先日の日曜日、地元の小中学校で「嘉儀山大会」というイベントがあり見に行ってきました。嘉儀山とは、校区が嘉手苅、儀間、山城という3つの字(あざ=部落の単位)から構成されているため名づけられています。
どんなイベントかというと、午前の1、2時間目の授業は公開授業。そのあとは昼過ぎまで体育館で様々な出し物があります。
生憎の雨でしたが、多くの方が見に来ていました。
僕は3年生の授業で、保健体育「好き嫌いなく何でも食べよう」を見せてもらいました。
学級担任と養護教諭のお二人がある日の給食の内容を使い、栄養の観点から食材は大きく3つに分類できるということから導入し、なぜ人は食べるのだろう、お菓子やジュースばかり摂っているとどうなるだろうか、というように授業を進めていました。

よく準備され、練られた授業の進め方に感動。数ヶ月後には僕も別の小学校で授業をする予定なのでとても勉強になりました。
授業の最後に「病院の先生からひとこと」とふっていただき、緊張して舌を噛みましたが嬉しかったです。
さて体育館での出し物は、夏休みにホームステイに行ってきた中学生の体験談や、お話(スピーチ)コンテストで久米島代表に選ばれた小中学生の発表、民謡サークルからの発表会など、子どもだけでなく地域の大人も出て大変盛り上がりました。一番感心したのは、壇上に上がった子どもたちが皆、堂々としていたことです。小学校時代、緊張しぃでそういうのが大の苦手だった自分とは大違いだなぁと思った次第です。社会人になってからこそ仕事でプレゼンテーションが増え、人前でしゃべることに最近やっと慣れてきましたが、今どきの子どもたちはこうして鍛えられているのかぁと感じました。


最後は地元青年会のエイサーでした。病院のスタッフも参加していました。

来年の嘉儀山大会も楽しみです。
別の日に見かけた虹です。

by IJ