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第19回日本臨床スポーツ医学会学術集会参加報告

島のスポーツドクターです。遅くなり非常に恐縮ですが、11月1、2日千葉県の幕張で開催された臨床スポーツ医学会学術集会に参加してきたので、ご報告させていただきます。
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この学会は、内科・外科・整形外科など、専門にとらわれずのどんな医師でも参加でき、
医師だけではなく理学療法士や栄養士、鍼灸師など
医師以外の医療従事者もスポーツ医学に携わっている人なら誰でも参加できる学会です。
そこで最新の医療を学び、自らの研究を発表する場となっています。
今年も全国からかなり多数の参加者があり会場は大賑わいでした。

今回自分は、すべてのセクションの発表を聞きたかったのですが、体がひとつしかなく
特に興味のあるもの、久米島での医療に役立ちそうな以下のものに絞りました。

・『スポーツ障害とその予防』
・『北京オリンピックの医科学サポート』
・『大学におけるスポーツ医学の研究と臨床-過去20年-の歩み』
・『肩関節脱臼の治療戦略』
・『上肢、体幹、股関節のスポーツ障害の予防』
・『野球障害の予防』

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上記のような最新の治療法などを勉強してきたので、早速普段の
日常診療に取り入れさせてもらっています。
その中でも何より印象深かったのが、野球障害の予防というワークショップでした。
この講演を聴いてすぐに野球に一生懸命な久米島の子供たちの顔が浮かんできました。
東京大学のスポーツ医学の先生の講演で、メンコの要領で真下にボールを投げれば、
肩・肘に負担はかからず、下に投げる要領で水平に投げる事ができるようになるれば、
野球障害は減り、競技力も向上するという内容でした。
実際、自分でも体験し、久米島病院でも理学療法士(リハビリ技師さん)と相談し、
当院でもできる真下投げドリルのメニューを作成しています。
野球肩や野球肘でお困りの方は、一度外来でご相談ください。

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その他、いろんなことが勉強でき自分としても充実した学会でした。
このように、久米島病院でも職員は、学会や勉強会に参加し、最新の医療を学んで、
島の皆様のために、レベルアップに日夜励んでいるので何卒よろしくお願いします。

島のスポーツドクターより

小児心身医学会報告 1日目

小児科の伊藤淳です。
今日から3日間、小児心身医学会参加のため久米島を離れています。留守の間、県立病院から来ていただく応援の先生と、久米島病院の他科の先生が子ども達を診てくれています。とても助かります。

全国規模の学会ですがなんと、沖縄本島の宜野湾市で開催されています。久米島にいると、こんな近いところでやってくれるととても助かります。

「小児心身医学」と聞いて、何を思い浮かべますか?

キーワードを並べると、不登校、引きこもり、発達障害、自律神経失調症、思春期うつ、拒食症、、、

どうですか?なんとなく、イメージが湧きますか。
こういった問題は、教育現場で働く先生方や、保育師の皆さんには身近な問題かも知れませんね。個々のケースにどのように対応するのか、とても大変な問題です。そして小児科医にとっても、これは避けられない問題だと思います。

誤解を恐れずに書きます。
小児科医であれば誰でも、こういった問題は扱いなれていると思っている方がいるかもしれませんが、それは大間違いです。一般的に小児科医は、こういった問題は「専門外」として関わろうとせず、見て見ぬふりをすることが多いのです。特に病院勤務医の小児科医は、大勢の外来患者さんの診療にあたったり、重症な入院患者さんの治療に追われているため、時間と手間?のかかる心の問題には意識的に避けていることが多いのではないでしょうか。

しかし、地域の子どもたち、親御さんの悩みに真摯に向き合おうとする小児科医であるならば、これはとても大きな問題なのです。

僕は比較的恵まれた小児科研修環境で勉強してこれたと思っていますが、残念ながら研修の九割五分は身体の病気に関するものであり、心や発達の研修は十分ではありませんでした。久米島で実際に発達障害や思春期の問題を抱えた患者さんと家族に向き合うことになり、自分の力不足(と、社会基盤の未整備さ)を痛感しています。

今日の夕方に聴講したシンポジウムは「発達障害児への支援における行政との連携」と題して、愛知、鳥取、鹿児島県大口市などから医師、保健師、行政官らがそれぞれの地域の取り組みを紹介し、あるべき医療と行政、地域との連携についてのディスカッションが行われました。

どんな子でも発達が保障され、家族がサポートされる仕組みが、発達障害の療育を考える上では大切です。他の地域の発表を聞くと、久米島の、いや沖縄県内での家族支援の在り方が皆無に近いことに絶望感を覚えます。進んでいる地域では20年以上前から地道に取り組み、確立してきた社会基盤が、ここ沖縄にはゼロなのです。

ただ、希望の光はあります。それは子どもたちに関わる教育関係者、福祉関係者が「何とかしなくてはいけないところに来ている」という共通の問題意識を持ち始めていることです。

少しずつ積み上げていけば10年後には状況は変わっていることでしょう。それを信じて、取り組んでいきたいものです。

明日、明後日と、いっぱい勉強して久米島のためにフィードバックしたいと思います。

学会レポート

6月の透析学会にひきつづき、日本血液学会@京都に参加させていただきました。
3日間の日程で開催され、非常に刺激を受けて帰ってきました。
血液内科は、内科専科のなかでも特に専門性が高く、また治療方法に関しても日進月歩の分野です。
臨床研究の報告や基礎研究も盛んで、常に新しい知識をupdateして患者さんに還元しないといけない分野だと改めて実感しました。

いま内科医として私が日常診療のなかで接する疾患は、多くが糖尿病・高血圧・リウマチ・腎不全・感染症・固形腫瘍の終末期などです。
血液疾患の患者さんもいらっしゃいますが、activeな造血器腫瘍の治療をしている患者さんはもちろんいません。
直接的には難しいかもしれないですが、今後何らかの形で、還元できたらと思います。

ところで、臨床の現場で日々これだけたくさんの方と接していると、常に自分の相手がひとだということは忘れることがありません。
久米島で私たちが相手にしているのは、病気はもちろんですが、その患者さんの人生であり、周囲のご家族であり、社会全体であることすらあります。
ワカゾーには少々重いこともありますが、これが臨床の醍醐味のひとつかもしれません。
学会では”症例1”になってしまう患者さんの報告の中にも、きっとたくさんのドラマがあったのだろうなぁと思いました。

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よーし、明日からもがんばるぞー!
                                     by zuzi

学会報告  東京編

私たち医師は、1年に2回、学会に参加することができます。

 去る10/1~10/4に日本消化器病関連学会週間(Japan Digestive Disease Week:JDDW)なるものが東京にて行われ、参加してきました。

今回、興味深かった点をバーっと書いてみたいと思います。
①化学療法について
 最近は当院でも、化学療法を行っています。その間看護師さんはつきっきりになるため、外来終了後の午後に行っています。当院にて内視鏡検査などにて見つかった疾患に対して、本島の病院・専科で評価・治療を行い、その後化学療法が必要と判断された患者様がほとんどです。定期的に行わなければならないため、本島に通院されるのはかなり大変です。当院でできることであれば行い、出来るだけ対応するようにしています。
 最近では、入院せずに自宅でも行っていける治療法もあり、注目されています。今回の講演でもその話が出ていて、興味深かったです。また副作用についての報告や、その対策についても本当に勉強になりました。

②C型肝炎治療の最近の知見
 最近C型肝炎について、インターフェロンとリバビリンという薬を用いた治療が注目されています。原因となるC型肝炎ウイルスやっつけ、悪性化するのを防ごうというものです。C型肝炎ウイルスの中にも種類があり、薬が効きやすいものや逆に効きにくいものもあります。また、治療するときの年齢や、性別によっても効果が違います。今、この治療期間について研究がなされており、色々な意見が出てきています。効率よく、しっかりと確実に治療しなければいけません。勉強になりました。 
 前述した化学療法についてもそうですが、中核病院との連携が重要だという意見があり、同じ治療を地域病院でも出来るように、統一したメニューの作成などが必要との意見がありました。
とてもいい考えだと思って聞いていました。そしたら、特にこういった離島では必要だと思います。どうにかならないものかと考えてしまいました。

③最近の内視鏡的治療について
 病気によっては、昔なら手術をしなければいけなかったものも、内視鏡で治療が出来るようになってきました。残念ながら当院で行うことは出来ませんが、その可能性、適応がある時はそれを患者様に示さなければなりません。
 この学会中は内視鏡や、その周辺機器・道具について各メーカーが最新製品の紹介をしており、デモをしたりもしていました。いや~すごいな~と感動していました。ま、今のうちの内視鏡も古くはなってきましたが、全然使えます。愛着もあるので、大切に使っていきたいと思います。

④内視鏡チーム
 大きな病院からの発表が多く、そういう病院には緊急内視鏡にも対応しうる内視鏡チームがあります。しかし、地域中規模病院でも内視鏡チームを作っていった病院があり、その問題点などについての報告がありました。どこも人材不足で大変ではありますが、試行錯誤で頑張っていました。もちろん当院の内視鏡検査も看護師さんなしでは成り立ちません。基本、治療的内視鏡はしていませんが、夜間でも緊急で内視鏡をしたりすることがあります。もっとしっかりリーダーシップを発揮しないといけないなと反省させられました。

⑤診断の難しい疾患について
 今回は診断に至るのが難しい疾患をまとめている講演があり、これは勉強になりました。あまり診ることがない疾患が多かったので勉強になりました。

 その他にも沢山勉強になる点が多く、いい刺激になりました。しかしこんなにずっと座っていることはあまりないため、ホントにお尻が痛くなってしまいました。また電車にのる機会が多かったのですが、人が多くこれまた苦しかったです。正直、行って二日目には島に帰りたいと思っていました。念願だった吉野家の牛丼、Macの月見バーガーは食べることができましたが、「だまされんぞ、Tokyo!!!」と心で叫び、都会には住めないなと改めて感じて帰ってきました。

面白い写真もありませんが、
取り急ぎ、ご報告まで。

小太りちょんだら~

儀間ハーリー

今日は儀間漁港でハーリーが開催されました。
ハーリーとは、漁民の安全と豊漁を祈願して、旧暦の5月4日に行われる伝統的な祭りです。

今年は、昨日(6月7日土曜日)がその日に当たるのですが、悪天候で延期になりました。(一部地域では開催されました。)

日程どおりに開催されていたら、土曜日は病院が通常業務なので参加できなかったのですが、延期になったおかげで病院チームもハーリーに参加できました。

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本気すぎて、怖かった消防隊の皆さん
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集まった医師、看護師では頭数が揃わず、地元の方にも加わってもらってチーム結成!ほぼ全員初参加、事前練習なしのぶっつけ本番。円陣を組んで、あっこ隊長の「血となり肉となれ!」の意味不明な掛け声で気合をいれ、いざ出航。

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途中何度か左右に揺れ、転覆しないかヒヤヒヤしましたが、意外にちゃんと前に進みました。
そしてゴールまで生還! 

昨年の病院チームは沈没してゴールまでたどり着けなかったらしいので、完走しただけでも大したものです。

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皆さん、お疲れ様でした。

今年いっぱい、水難事故なく、豊漁でありますように!